【MATERIAL STORY】フォーワテック・ジャパン
2019.08.02
【MATERIAL STORY】とは
空間を彩るさまざまなインテリア商材たち。その一つひとつには、つくり手の想いやその商品を世の中に広めてきた人々の功績が隠されています。普段しることのできない、インテリア商材に隠されたストーリーをご紹介していきます。
株式会社フォーワテック・ジャパン -ステンシルシート-
今回のMATERIAL STORYはペイントステンシルをつくってくれるフォーワテック・ジャパンを訪問しました。
フォーワテック・ジャパンは、普段はシールに印刷して型抜きして、シャンプーのラベルやハムのシールなどを大量に生産している会社なのです。ステンシルは初製造とのことでしたが、工程の一部が型抜きもできるようになっているのですね。
印刷機も最新の特殊デジタルから、オフセット、シルクスクリーン、箔押し、活版まで全てのジャンルの印刷ができます。
工場を訪問させていただきましたが、大きな工場に詰められているさまざまな印刷機械の織り成す音にはしびれました。
注目は型抜き機。本当は印刷したものを抜いてシートにするための機械ですが、今回は粘着付透明シートにステンシルの型で抜いてもらいます。
製作工程をご紹介
❶これは金属の感光板で型をつくります。印刷の業界では感光板ってよく使われるのですが、金属タイプがあるなんて知りませんでした。ステンシル柄ではないですが、こちらのシールの型抜きをするための型です。
❷感光してできた型の凹凸をより鋭角にするために超鋼刃で凸の側面をそぎ落としていきます。ミクロンレベルのすごい世界です。
❸広大な敷地の中の一部。型を抜く機会は装飾シールをつくる工程のほんの一部なのです。ここに出来た型を設置します。
❹筒に型を接着。ぺた!磁石でくっつくようになっています。コロコロまわしながらシートと圧着して凹凸で抜き取ります。このときに剥離紙は抜かれないのが流石です。
❺抜かれたシートはコロコロと回ってきて・・・
❻ペロン、と落ちて終了。ここまでなんと3秒程度。すごいですね。
❼工場長の宮島さんにご案内いただきました。これからもペイントステンシルを宜しくお願いします。
取材にご協力いただいた「株式会社フォーワテック・ジャパン」さま、ありがとうございました。
※こちらの記事は、2017年11月1日『MATERIAL Vol.7』発行の際に取材・掲載したものです。
『MATERIAL Vol.7』は下記リンクからご覧いただけます。
ステンシルシートデザインのご紹介
■ステンシルシートのデザインは全部で3種類
ステンシルはスタンプ感覚でお部屋をデコレーションできるので、ワンポイントとして使用するのもおすすめです。3種類のデザインシートを1セットとして販売しているので、すべてのデザインを楽しむことができますよ。
■ペイントカラーを2色つかった、組み合わせも可愛い!
【シャルトルーズ×フリュイドメール】
幾何学模様が美しいアラベスクのステンシルシートを使用。グリーンカラーをベースに、ステンシルカラーは温かみのある朱色を塗りました。丸みのない幾何学模様でも、フランスらしい落ち着いた色合いによって、温かみのある優しい雰囲気に仕上がります。
【ブーガンヴィレ×ヴェール・ドゥ・グリー】
人気の高いモロッカンデザインのステンシルシートを使用しました。ブーゲンビリアの淡い赤が由来のブーガンヴィレをベースカラーにチョイス。そこに少し渋めの青緑をのせて、甘さを抑えたカラーコーディネートです。
いかがでしたか?ステンシルシートの柄が持つイメージと組み合わせる色が持つイメージをミックスすることで、新しいテイストや魅力を引き出すことができますよ!ぜひ試してみてくださいね。