MATERIALの読みもの -PARISの暮らし。DIY SHOPめぐり

2020.12.25

MATERIALの読みもの -PARISの暮らし。DIY SHOPめぐり MATERIALの読みもの -PARISの暮らし。DIY SHOPめぐり
   

PARISのDIY SHOPをご紹介

※今回の記事は、2018年3月15日発行のタブロイド紙『MATERIAL Vol.8』より抜粋・加筆したものです。

 

今回は、MATERIAL・Decor Interior Tokyoの代表・坂田夏水がパリで巡ったDIYショップのレポートをお届けます。生活空間へのこだわりや質感を大切にするパリの人々。そんな価値観を反映するように、老舗の金物屋さんや壁紙専門店が街に馴染み、デパートでも配管やDIY雑貨を扱っています。ホームセンターの品揃えは半端じゃない!現地で感じた坂田のレポートをお楽しみください。

CASTORAMA  カストラマ

パリのホームセンターといえば、カストラマ

一見日本のホームセンターと規模も配置も変わらないのですが、中身が全然違うんです。
工具・木材はもちろん、お風呂やトイレ、ドアや窓まで売っています。そして買い物客も違う。もちろん工事業者のおじさんもいますが、おしゃれなパリジェンヌのマダムがいるんです。自分で家をメンテナンスしているからこその光景なんでしょう。当たり前にある、膨大な量の壁紙とペイント。用途によって上手に消費者が使えるように説明している売り場。

日本のホームセンターも消費者の目線になって、ここまで変われるといいですね。

BHV  べーアッシュベー

パリのデパート、べーアッシュベー

一日中いても飽きない。日本の伊勢丹みたいなデパートです。日本のデパートって、8割程度女性の売り場なんですけど、パリは違う。ホームインテリアの売り場が30%程度あって、あとは洋服、雑貨、文具、アクセサリーなどです。
特に地下1階のBRICOLAGE(ブリコラージュ)の売り場はセンスがいいものばかり取り扱うDIY売り場。ホームセンターよりレベルが高いです。職人さんのためにも、パリのマダムも満足できる品揃えのセレクトには感心。

ビスや、給排水の配管材など、説明を要する売り場には必ず説明員がいる。まるでパン屋さんのブランジェリーでクロワッサンを包むかのようにビスを包んで渡してくれるのだ。こんな場所で家のリノベーションのことを考えていたら楽しいだろうなあ。
レベルの違いに圧巻!

4murs  キャトルミュール

4つの壁という意味の壁紙専門店

四つの壁という意味のお店、壁を楽しめるヨーロッパだからこそのお店ですね。安いものは5€を切るものもありました。私がお店の中にいる時間だけでも老夫婦が仲睦まじく、壁紙を6ロール程度2組買って行きました。

きっと、日本でいうと毎年コタツ布団を量販店に買いにいく老父婦って感じでかもしれませんね。
それくらい、貼り替える、着替えるという行為が日常なのでしょう。

ROUGIER&PIE  ルージェ・エ・ピー

パリの画材屋さん

パリに何店舗もある大型画材屋さん。
紙、絵の具、ステンシル、粘土などの画材は全部揃っています。その他、主婦の趣味のカルトナージュやドールハウス系のデコレーション材料もたくさん。

中でも、ランプシェードの売り場があるんですが、フレームと配線が売ってあって、布でも紙でも好きなもの貼ったら?というような日本ではありえない光景が良かったです。

A la providence Quincaillerie Leclercq
ア・ラ・プロヴィドンス カンカリ ルクレルク

1840年創業の金物屋さん

1840年創業という金物屋さん。お店の空間からも、この古い写真からもこのお店の歴史が伝わってきます。
お店自体が骨董品のようでした。現存する17世紀のルイ13世時代のものも。

15,000種類のストックが保存されている木の棚、古い家具を代々使い続けるフランス、ヨーロッパの人たち
これだけパーツがそろっていれば、壊れても大丈夫ですね。こんなお店が現在も営業し続けていることがフランスの素晴らしさです。

Carrelages du Marais  キャレジ・ドゥ・マレ

文化を支えるタイル屋さん

パリの素敵なお家の床は模様がついていることが多いのです。その文化を支えるタイル屋さん。町の角にタイル屋さんがある日常感がいいですよね。もちろん店内はタイルを選ぶマダムがたくさんいました。

デジタルプリントではない、一枚づつ色付けされたタイルだからこその良さがわかるパリジェンヌたち。

いかがでしたか?いかにDIYが暮らしに根付いているかがよくわかります。日本もそんな素敵な文化が浸透するといいですね。
MATERIALでも輸入壁紙やペイント、フックなどの金物、タイルもご購入いただけますよ。まずは、小さいスペースからでもDIY始めてみませんか?

 

※今回の記事は、2018年3月15日発行のタブロイド紙『MATERIAL Vol.8』より抜粋・加筆したものです。

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