【MATERIAL STORY】聖和セラミックス
2019.07.19


【MATERIAL STORY】とは
空間を彩るさまざまなインテリア商材たち。その一つひとつには、つくり手の想いやその商品を世の中に広めてきた人々の功績が隠されています。普段しることのできない、インテリア商材に隠されたストーリーをご紹介していきます。
聖和セラミックス株式会社 -タイル-
タイルを組み合わせて新しい模様をつくる、モザイクタイルの美しさ
タイルってどうやってつくられているんだろう?
お茶碗をつくったりするのはテレビでみたことがあるけれど、タイルは大量生産なので手作りってわけにもいかないよなあ…と生半可なイメージでモザイクタイル全国一の生産量を誇る岐阜県多治見市へ。
製作工程 -モザイクタイルができるまで-
工場では、多治見で採取された粘土質の土を調合した粉をタイルの金型に充填し200トンの油圧プレス機での圧力をかけタイル形状になり❶、釉薬を塗布した後に長いトンネル窯でゆっくり移動しながら❷、大きな台車にのって23時間かけて1200度で焼成します❸。
焼きあがったタイルは品質確認され、箱詰めされて皆様へと届きます。
まばたきしている間にタイルが10数枚形成され流れていく、この速さには驚き!
聖和セラミックスのモザイクタイルについてはここからが魅せどころ。
焼きあがった小さなモザイクタイルを工場でシート状に整えます。なんと手作業です。
タイルの配合を計量❹ 型に入れて振る❺ 裏返しタイルを手で返す❻ ランダムになるように配置する❼ 完成❽
素人にもできるかと試作。タイルを型に入れて、まず裏表にそろえるのに5分。ランダムに色を配分するのに5分。一枚のモザイクタイルを整えるのに10分かかりましたが、プロは全作業で3分程度。

大人気のパフュームラインランタンの型もありました❾➓。44色から配合を設定できます⓫。
注目商品は、聖和セラミックスの人気商品のランドマークの型。模様を決める型台が11種類、タイルの色が13色。形状が3種類と組み合わせが自由な商品⓬⓭。色と型の組み合わせで自分の好みのシートが作れるのは聖和セラミックスならでは⓮。モザイクタイルの楽しみは一度味わうと虜になります。
最近のリフォーム、リノベーションや新築の傾向をみていると、洗面所は人工大理石の天板よりもタイル貼りのほうが人気のように思えます。貼りあがった仕上がりの美しさとタイルを綺麗に手入れをする楽しさに気づく人が増えたのでしょう。日本の住宅にタイルを楽しむ文化が戻ってくる日が近いかもしれません。
取材にご協力いただきありがとうございました!
聖和セラミックス株式会社
〒507-0901
岐阜県多治見市笠原町2740-5
TEL:0572-44-1231
FAX:0572-44-1243
Web: http;//www.seiwaceramics.co.jp/
多治見市モザイクタイルミュージアム
〒507-901
岐阜県多治見市笠原町2082番地の5
TEL:0572-43-5101
FAX:0572-43-5114
Web: http;//www.mosaictile-museum.jp
※こちらの記事は、2016年7月1日『MATERIAL Vol.2』発行の際に取材・掲載したものです。
『MATERIAL Vol.2』は下記リンクからご覧いただけます。